「お前のメガネ、これだろ。ぶつかっちまって悪かったな。」


手に、メガネを握らされる。


あわててメガネをかけると、もう誰もいなくなっていた。



怪我をしてうめいている人は20人以上道路に倒れていたけど・・・。


早く店に戻ろう。そう思って体を店の方に向けてふと思った。

この人たち、大丈夫かな？


クルリと振り返り、とりあえず怪我のひどい人にできる範囲での応急処置を施しておいた。


・・・あ、あとあと怖いことにならないといいけど・・・。


俺に手当てしやがったなこのアマぁぁぁ――――――！！
余計なことすんじゃねぇ――――！！！


・・・みたいな。