「・・・ちょっと待ってろ。」

手の主は私の頭をくしゃっと撫で、どこかへ行ってしまった。

どうやら怖い人じゃなかったらしい。・・・いや、やっぱりここで乱闘してる時点で怖い人か?



それよりも・・・




・・・おかしい。




ケンカのせいでめちゃくちゃうるさかったはずなのにどんどん静かになっていってる。


そして、いつの間にかケンカはおさまっていた。



トン・・・



誰かの大きな手が、私の肩に乗った。