『わからねぇ…↓』 あたしは、そこにうつる少年が万引きをするには、何か理由があるような気がした。 『なぁ!あれ…じゃね?』 幸人が指差す先に、その少年は立っていた。 雑誌のコーナー。 少年は雑誌へと手をのばし、カバンへと運ぼうとした。 『ちょっと。いいかな?』 あたしは少年をとめて、事務所へと連れていった。 「何で盗んだ?」ときく店長に、少年は「ムシャクシャしてたから。」とこたえた。