『春……。』





『ごめん、黙ってて。あと……ありがとう。』





『富谷 春。長谷川は、おばさんの家の…?』





『あぁ。あの頃はお互いに名字で呼びあってたから、わかんなかっただろ?笑 俺も、大学で水城って名字を聞くまでは、紗波が水城だって知らなかった(笑)』





『あたしは……ずっと、富谷はあたしたちに会うと嫌なことを思い出すから、会いたくないんだと思ってた…。本当は…富谷の両親が死んじゃう前に、何かできたら良かったのに…何もできなかった……ごめん。』