あたしは幸人と倉庫立ち去ろうとした。 『本当なの…?鬼のお嬢って…。』 『あぁ。』 あたしは楓に返事をして、背を向けた。 『葵…』 目の前には、葵と香奈が立っていた。 『ほら…葵って子も、香奈って子も来たよ。那奈もいる。今度は皆で仲良くやんな。』 あたしは、見ずに葵のわきをすり抜けた。 『ちょっと、待って!』 葵と香奈があたしを止めた。