そんな春を見ているあたしは、今どんな顔をしてる? 『それは…大切…』 『それと、同じだよ。』 『…。』 『紗波のことが大好きだからだ…。』 ― 数分前。 ―― 俺、加賀美 幸人は先生の連絡をうけて、病院へと急いでいた。 こっからなら、すぐだな。水城…まだ近くにいてくれ…。 俺は病院内に入ると、水城が行きそうな場所を考えた。 !!!!!!! 裏口!!あいつなら、そこから逃げる。