『この…ストラップ……サッカー…の人に…。』




ストラップを見つめているあたしの顔を見て、幸人は切ない顔をした。







『幸人……?』





『何か思い出した…?』





『サッカー…の人に……貰った…?これ、幸人?』





溜め息をついたあとに、



『それをくれたのは、水城が両想いの人。』




ボソッと呟くように言った。





『両…想いの人……って?』





『…大切な人のことくらい、思い出せよ!』