― 集中治療室。―― 水城 紗波が病院へ運ばれてから、1ヵ月がたった。 闇の男も腕の怪我はひどく、半年はかかると言われていた。 水城 紗波は、目を覚まさないままだった。 『水城……お前には…やっぱり、春が必要なのか?連れて来てやる…待ってろ。』 加賀美 幸人は、長谷川 春を病院に連れてきた。 『俺は…水城の笑顔が見たい……だから、頼む。側にいてやってほしい!』 わざわざ、頭をさげて。