『はい(笑)』 『わかった。悪いけど、話の続きはまた今度な!』 加賀美 幸人は、急いで水城 紗波の元へと向かった。 ― 病院から近い街。―― あたしはお嬢になって、この街を歩いていた。 あたしたちがいつもいる街とは、全然違う街。 『あれ?お嬢じゃん?この街に何の用だろうね?』 街にいる人たちは言う。 『アナタ、オジョウトカイウヒト?』 外国の方が、片言の日本語であたしに話しかけた。