あたしが立っていることがやっとの重い体を、後ろへと向けると、そこには、春が立っていた。







『あれ…長谷川 春の彼女?』



『まさか~(汗)あれが、前に長谷川選手が告ってた人?!』







周りにいたサポーターが、ざわめいている。







『春…』




あたしは呟き、また前を向き直した。







ここで、サポーターを…春を好きな女の子たちを、ガッカリさせることなんて…あたしには、出来ないから……。