― 幸人の家。―― 『お嬢だって言ったの?』 『うん。でも、最初から知ってたみたい。』 『もしかして、さよならとも…?』 『嫌いって言った…。』 『何でそんな思ってもないことを…↓』 『そう言わなきゃ、春はいつまでもあたしを好きだって言い続ける…。それに、怪我はもうして欲しくないの……。』 春の手の怪我…それだけがまだ心残りだった。 あの血……傷…開いてるよね……。