[ わかった↑今から行くねぇ!] ― プリンスホテル。―― 今日のインタビューを聞いたせいか、それともいつものことなのかはわからないが、選手たちの姿を一目でも見ようと、ホテルの前にはたくさんのサポーターが立っていた。 あたしはそのサポーターの間をすり抜け、ホテルのカウンターへと向かった。 『お客様。ご予約は、なされてますか?』 『あ、あの…水城 紗波なんですけど……。』