いつも春がサッカーをしているのを見ていたあたしは、今日の春の蹴り方に違和感があることに気がついていた。 『春…。あたし来たよ……。』 聞こえるはずのない言葉を、春に向かってかけた。 あの足で、春は…試合……出れるのかな…? しばらくすると、選手たちは戻っていき、今度は並んで入場してきた。 春もいる。 そして…いよいよ……。 試合が開始された。