あたしが唯一、守ることが出来るのは、幸人のことだけだよ。 あたしには…… あたしの力じゃ、この街は守れない。 幸人にしか、この街は守れないよ。 あたしは気がつくと、病院にいた。 ―― 病院。――― 『お!目を覚ましたか?全く(汗)あれほど無理はするなと言ったのに、無理しすぎだよ!でも、良かった。固定がされてて↑』 医者が、ベッドで寝ているあたしに向かって声をかけた。