『皆、逃げたか?』 『まだだ…。子どもが1人取り残されてるらしい↓』 『くっそ…!!!!!!!』 あたしは水を被り、建物へと入ろうとした。 すると、 『無茶だ↓怪我したらどうする?』 珍しく幸人が止めた。 『はぁ?!怪我なら、まだマシだろ!!!!!子どもの命の方が大事じゃねぇーのかよ!』 『お前の命だって大事だろーが!!!!!』 ざわついていた辺りが、急に静まり返った。