『待って!』 後ろから声がきこえ、振り向くとベッドに座る春の姿があった。 『何で、ここにいるのぉ?』 『紗波なら、一番最初に、ここに来るかと思って(笑)』 『そうだけど……。あ!先生は?』 『まだ、来てないみたい↑練習で、足ひねったって言って、医務室、先に開けてもらった(笑)』 春の笑顔は、あたしには眩しすぎた。 あたしは…本当は……こんなんでも、鬼のお嬢だから。