『警察だな。警察に通報するしかない。』 『ちょっと待ってくれ。』 『お嬢?汗』 驚く店長を横目に、あたしは少年の前に立った。 『何で万引きなんかした?』 『ムシャクシャしてたからだよ。』 『何にムシャクシャしてた?』 『…んで、あんたに話さなきゃなんねぇーんだよ。』 あたしは、少年の襟元を掴んだ。 『あぁ?!怒』 『親にムシャクシャしてたんだよ。』