小学生の頃からサッカーをしていてセンスもよかった真治は、一年生で早くもフォワードのレギュラーを獲得し、夏の京都大会に向けて猛練習を積んでいた。

額から汗を流しながら必死にボ−ルを追い掛け、最後にシュ−トを決める真治の姿に私はただただ見とれていた。

サッカーをしている時の真治の目はキラキラと輝いていて、流す汗までもが輝いて見えた。

練習が終わって戻って来た真治に

「お疲れ様」

と私は声をかけ、タオルとスポーツドリンクを手渡した。

「サンキュー」

真治はドリンクを一気に飲み干すのだが、その時の喉仏の動きが私には妙にセクシィに感じた。

私がポカンと真治を見つめていると

「何見てんだよ」

照れ臭さそうな笑顔でハニカんだ。

そんな真治の全てが私には素敵に思え、私は益々真治が大好きになっていくのだった。


「幸代、今日俺の家に来ないか?」

他のサッカー部員が全員部室に戻って私と真治が二人きりになった時、真治は初めて私を自分の家に誘ってくれた。