「女の子たちにエドワルド様の居場所を聞いてみるわ！」


なぜあの子が剣の傷を？


イザベラはまだ客に付いていない女の子たちの元へ行った。


「アリサ、エドワルド様がどこに住んでいるか知らない？」



昨日、彼女はエドワルド様と一緒に消えたのだから何か知っているかもしれない。



「イザベラ、知らないわ」


「でも昨日エドワルド様と――」


「邪魔が入ったのよ　悪人面をした男３人にね　エドワルド様は逃げるように言ってくれたからその場を離れたの　あぁ　そう言えば外套の少年が来たわ　逃げるようにってね」


「外套の少年が？じゃあ　危険を知らせに行ったのね」


イザベラは下唇を噛んだ。


「なんか慌てているのね？どうしたの？」


「たぶん、そこであの子は腕を切られたんだわ」


なおさらエドワルド様はあの子を助けるべきだ。


しかしどこに住んでいるのかも皆知らない。


あの子の命は刻一刻と失われつつある。


どうすれば……。


イザベラは途方に暮れた。