「城に出入り……あ!もしかしたらエドワルド様なら」


「エドワルド様?その方はどこにいるんだい?」


「絹糸商人なのよ でも昨日来たから今日は来ないと思うわ」


続けて酒場を訪れた事はない。



「なんてこったよ!」


女主人は頭を抱えた。


「あの子が死んじゃうじゃないか!」


「あの子ってどんな子なの?」


「俺って言っていたからてっきり少年かと思っていたら女の子だったんだよ それも珍しいピンク色の髪をしているんだ」


「俺って言っていたの?」


昨日ここへ訪れた子も俺と言っていた。


そして自分は女だからピンと来た。


この子は女の子だと。


男の子のように振る舞っていたから最初はわからなかったけれど。