「俺たち、あそこから落ちたんだよな?」



俺は上を指さしてキースに聞いた。



「あぁ」



「どうしてケガしていないんだ?ふつうあの高さから落ちれば死ぬか、大けがだよな?」



「ああ 俺はあれくらいの所からならばケガなく飛び降りれるんだ、お前がいたから危なかったけどな」



さらっと言ってのけるキースに思わず見惚れてしまいそうだった。



凄いやつがいるんだな……。



「さてと……ここからどう帰るかだ」



「大丈夫、道は知っている 暗くなる前には小屋に着くと思う」



3年ほど前に爺さんと来たことがあった。



「行こう」


キースの合図に俺は歩き始めた。