どうして……?



自分たちがケガを負っていないことが不思議だ。



「キース!大丈夫かっ!?」



もう一度起こそうと試みて身体を揺さぶる。



目が覚めないキースに不安になる。



どう見てもケガしていないように見える……。



「キース!」



「おいっ!」



それでも心配で頬をピタピタと叩いたり、軽くつねる。



その時、キースの顔が崩れ笑い出した。



「キースっ!?」



起き上がりゲラゲラ笑うキースに俺はあっけにとられた。



「なんだよ!キース、起きていたなら言えよ!心配したんだぞっ!」



俺はキースの左肩を叩いた。