----10月24日----



『もうっ!!かな待ってよ~』


「美波遅い~(`ε´)」



少し肌寒い10月。

私“中島美波”は、友達の
“福本かな”に誘われて、

中1の今、
かなの通っている塾に


入塾することになった。




今日は、初日。



緊張しつつも塾へ急いだ。




----塾----



「こんにちは~!かなでーす」


「かな!はい、こんにちは!」



『ん?かな誰にあいさつしてんの??ってかどっから声…』




「徳永先生~!美波来ましたよ~!!!」



えっ… 徳永…先生???

って 誰…?



「美波ちゃん!こんにちは~」


真っ正面のドアからスーツを着た男の人が出てきた。



正面に来るとすごい迫力だ。




身長が高い…180あるかな??




そんな徳永と名乗る先生を


不思議そうに見つめてると、




「美波ちゃ~ん?どうした??ボーッとしてぇ(笑)」


『あっ!いやっっ 何でもないですから!!!』



「美波、めちゃめちゃ顔赤いよ~??(笑)」




『えっ!いやっ!!』



「美波ちゃんかわいいね~」




徳永先生の大人びた表情と


性格の明るさのギャップに

胸が締め付けられた。



「とりあえずここ入って~」


『あっ!はい!!』



個室だ。


面談かな。少しでも好印象持たなきゃ…。



と思っていたら、いきなり質問された。




「さぁ~て!美波ちゃんは苦手科目あるかな?」



『あっ…えと……社会?かな』



声の大きさにまた驚いた。




「社会ね!わかったわかった!!じゃあ、美波ちゃんは社会を毎回やっていくね~」




『はいっ!』