「あ、あの!


 し、白沢君!!」


帰り支度をはじめようとした

白沢君に


叫ぶように




声をかけた





「あ、あの・・・





 


 あ、ありがとう、私のこと助けてくれて

 覚えてないかもしれないけど


 あの時、私

 救われたように思えた


 私を見てくれた人が

 いたんだって思えたから

 
 ありがとう、本当にありがとう




 それと・・・




 いままでずっと


 好きでした」