さやかのママに、朝練に行くから暫く迎えに来れない…と伝えて僕は家を出た。 「ごめんさやか…」 まだ夢の中であろうさやかが、眠る部屋を見上げてから僕は朝練へと向かった。 ───… ──… 「ハアッ…ハアッ…じっ…じんたは?」 息を切らしたさやかが教室に駆け込む。 「どうしたのよさやか?!八城君なら来てるけど…」 さやかが僕に駆け寄って来る。 「じんたっ朝練行くならもっと早く言ってよ!あんたのせいで髪が出来てないんだから…直してよね!」 智也が僕をじっと見つめていた。