【蜃気楼】



優しい風が吹き抜けた


日曜日の昼下がりに


僕は木漏れ陽の中で


微笑む君の姿を見た


僕は大きく手を振った


君はそっと手招きをし


僕を夢の世界へと誘う


それはまるで蜃気楼


それとも儚い白日夢


そして永遠の時の中で


二人は一つに溶けて行く