その龍藍の雰囲気をなんとなく感じた龍王もなにも言わずじっとしている。



「時雨・千影それと嵐、今すぐ他校に行ってる龍藍・四劉緊急召集をかけろ。とりあえず人数はあっちの数がはっきりしてからだ。万が一のことを考えて全傘下と同盟のやつらにもすぐ動けるように連絡入れとけ。翔は霧紅(きりく)か菊莉(きくり)に連絡入れろ、繋がったら俺に代わってくれ。志紀と神楽と皐月は手分けして至急各隊長に連絡を入れてグラウンドに召集させろ。他校のやつらは倉庫に集合させとけ」



雪の指示で一斉に動き出す。



普段でも雪が動かしてるのは知ってた龍王だが、雪の迅速かつ的確な指示出しに唖然とするものの、改めて自分たちとのレベルの差を思い知らされた。



「雪さん、霧紅と連絡が繋がった」



「分かった。他のメンツはどうだ?」



「他校のやつらとは連絡がとれ次第、みな倉庫に向かいだしとるわ。説明はしてへんからみんな戸惑っとったけどな」



「じゃあ時雨と千影は先に行って、倉庫に来たやつらから準備させとけ。千影は自分んのが終わったら場所の特定、人数などの情報収集を頼む」