「確かに・・・。だが、相手は黒崎だ。 アイツが俺たちみたく正統なことするやつらだと思うか? ここはひとまず共同戦線で行くか」



碧依の言葉にみんな頷くものの・・・



「いや、龍王はいい、アイツの指名は俺たち龍藍だ。お前らは関係ない」



雪の一言がみんなを制した。



「でも・・・」


那智は何か言いたげだったけど、それ以上言葉を発しなかった。



何故なら、電話もさっきもそうだが雪が完全に自分たちにため口だったからだ。



雪が自分たちにため口なんて今まで一度もない。



龍藍でもそうだが、滅多なことがない限り雪が敬語をやめることはない。



つまり雪が敬語じゃないのは雪が本気で怒っているということ



それに龍藍は気付いているから、誰も何も言わない。