裏門をみて見ると、思ったとおり自分たちが気付かない間に知らない音が敷地内に入ってきてて、自分たちが気付いて聞いた音は敷地内を出た直後の音-------


今裏門が開いているのが誰かが出て行ったあと…、つまり、碧依たちが聞いた時に聞いた音が出て行く音だとすれば、ここに着いた時にはもう追うのも不可能に等しい。



周りには誰もいない、全員の頭によぎった最悪の事態が起きている。



碧依たちは必死に柚葵を探した。





ふと千影が足元に目を向けるとネクタイが落ちていた。



それはいつも柚葵がしていたネクタイ---――--、






ここで柚葵になにかあったことが物語っていた。






千影がそれを拾い、みんなを呼び戻した。