その音が遠ざかっていくのと同時に、全員の中で胸騒ぎと最悪な状況が頭の中をよぎった。



そして、一人も声を発することなく屋上を飛び出して、全員体育館に向かった。



























授業中の廊下に碧依たちの走る足音と息使いだけが響き渡る。



体育館に続く渡り廊下を曲がると、目の前には体育館がある。



体育館に行けるのは校舎を繋ぐこの渡り廊下だけ…。



横にはだだっ広いグラウンドと人気のない裏門に続く裏庭があるだけ。