名前をいうとまた口を閉ざしてしまった碧依。 「碧依は龍王の総長をしているんですよ」 見かねた雪が私に碧依ついて教えてくれた。 この人が龍王の総長……。 確かにオーラや威圧感…、存在感自体か他の副総長や幹部たちと明らかに違う。 私とはまた別の存在感を持つこの人。 でもどこか知っているような感覚に私はまだ知る由もなかった。 「これで全員や…あれ?咲良は?」 辺りをキョロキョロと見渡す時雨。