「ゆず、お前が心配することはないから。学校にはあいつらもいる。安心していい」



『あいつら?まぁいいか。パパ、ありがと』



感情を出すことがなくなった私は、みんなに作り笑いと少しだけ心から笑った笑顔をむけた。



作り笑いでも、笑顔でお礼を言ったことにみんな嬉しそう。



「じゃあ、海あれ渡しとけ」



「あぁ〜!あれねッ☆ ちょっと待ってて」



ママが少し席を外したがすぐに戻ってきて、手には黒い箱が握られていた。



「はい、これ」



と言って、渡された黒い箱。