「親父の言うとおりだ。夜琉落ち着け」



「……」



夜琉が怒鳴るのも無理はない・・・、桜鬼は全国でも有名な不良校。



そこに自分たちの寵愛している妹を転校させるというのだから・・・。











--------ギュッ--------







『夜琉兄…?』



隣に座ってた夜琉が後ろから突然抱きしめてきた。



『夜琉兄、私は大丈夫だから』



夜琉の腕に手を添える。



それに応えるように、抱きしめている腕の力をより強める夜琉。