「…咲希」


「空良!」


ひょこっと廊下から顔を出した空良に少しびっくりしてしまう。



「いたの?」


「偶然…」


嘘っぽい空良の返事にもう一度聞き直す。



「いつからいたの?」


「…んー、咲希の告白から?」


困ったように笑うと、教室に入って来た。



聞かれてたんだ…!!