小学生だったあの時。スキな人ができた。
一緒に居たかった。隣の席になるだけで心がほわほわして・・・。
学校に行くのがいつも楽しみだった。
『スキ。』なんて言えっこなかったから、ふざけて叩いたり、追いかけたり、そんな愛情表現しか出来なかった。

でも、そんなある日。いつもとは少し違う時が流れた。
「え・・・?何で知ってるの?」
何故か、私の好きな人・宮野 修平(みやの しゅうへい)が私が想っていると言う事を知っていた。
「何で!?何で!?」
自分から言っても無いのに・・・。どぉして毎回こんなことになっちゃうんだろぉ・・・。
「んなこと言われたって・・・。」
修平は困った顔で私を見つめていた。
恥ずかしくて泣き崩れてしまった。授業はもう終わった午後だったから良かったけど。
皆こっちを見ていた。
「うあっ───・・・ひっ・・・く」
涙を見られるのも恥ずかしいし、スキな人にバレたってゆーのも恥ずかしい。