「それは良かった。 りさちゃんが燿に会うの、 あの日以来じゃない?」 実は今日は火曜日。 まだカフェにも行っていないため 彼と会うのはあの日以来だった。 「緊張します。 燿さん、他には何か言っていました?」 亮さんはカクテルに使うであろう、 さくらんぼを洗う事に専念しているようで こちらを一度も見ない。 「ピアニストがよく見える席取っとけ、だって」