「じゃあ、またあいつは
《エマ》に会いにくるね」


「来てくれますかね?」


「何いってんの。
エマに興味あるに決まってるっしょ。」


亮さんは


よし、やるぞー

と意味不明な雄叫びをあげ、

立ち上がると





「絶対モノにしろよ。」



と捨て台詞を残して



去っていった。












一人ぽつん、と
ドアの前に残された私は


ただ壁を見つめるしかなかった。