「ひっ」



また予想外だ。



「亮さん、
驚かさないで下さい。

心臓からやばい音しましたよ」





「だってりさちゃん

いきなりチャラ男にナンパされたかと思ったら、
燿に腕捕まれて
外飛び出したんだよ?

そりゃ気になるわ。」



「ですよねー

はは」




「何だよその乾いた笑い」




そう言うと亮さんも
しゃがみこんだ。



「で?
燿とはどういう関係?」

「それ、言わなきゃダメで」
「ダメ。言って」



「ですよねー

はは…」





どうやら逃げられそうにない。