―――どれだけ そこに立っていただろう。 私はやられてしまった。 優しいお兄さんの《つーちゃん》 そして、少しいじわるな大人の《燿さん》 両方の彼に。 気まずいので 外の勝手口からbarに入ろう。 ドアがパタンと閉じた瞬間、 いきなり膝から力が抜けたのは予想外だった。 「狡いよ… つーちゃんのバカ。」 「早速口説かれた? 燿に。」