エミコさんの提案は
とても魅力的だった。

でも、少し引っかかる。

それって



「私なんかが引き受けても良いバイトなんでしょうか。」



不安だ。
この程度の演奏能力を持った高校生
どこにでもいるのに。



エミコさんは笑った。


「大丈夫大丈夫!
ただ、少し時間が遅いから。お母さんに良く相談してね」



その瞬間
力が抜けた。