「笹河さん、目が輝いてるよ」



「だ、だって可愛いだろ」



「ふふ…じゃあ、笹河さん。名前つけてあげて」



俺が?

いや、お前が母親なんだからお前がつけろよ。



「笹河さんにつけてほしいの」



「…前に決めた…千雪、波紀は?」



双子の女と男。

千雪、波紀。



「いいねぇ。千雪、波紀…可愛い」



二人の頭を撫でて、俺の手をつかんだ。



「退院したら、大忙しだからね」



「大変だなぁ…」



でも、いつでも俺を呼べよ。

絶対、必ず行く。