結局、車で相澤を家まで送ることになった。

ムスッとして俺を睨んでいたけど、気づかないフリをした。


おい、睨むなよ。



「はい、着いた」



「…嫌なんだよ」



「何が?」



「今日、誰もいないんだもん」



そういや、このでかい家の電気ついてないな。

本当に誰もいないのか…。



「ねっ、ご飯だけでも一緒に食べようよ」



「わかったよ」



家の中に入っていくと、誰もいなくて。

相澤は電気をつけまくる。


寂しいだろうな、こんなでかい家で一人なんて。



「じゃ、リビングで待ってて。そこ右!」



キッチンに行ったのか?

あいつ何か作るのか?


不安と疑問を抱きながら、リビングに行くと……ソファで男が寝ていた。