「何でそう思ったんだ?」



「笹河先生の家、調べて行ったから」



それ、ストーカーじゃね?

呆れたよ。
てか、怖いって。

笑顔で言うことじゃないからな?

大体、何で俺の家調べたんだよ。



「笹河先生のこと、好きだからだもん」



腕をさりげなく触ってくる。

お前、男慣れしすぎ。


キツイ香水に、派手な化粧。

ピアス外せ、でかいんだよ。

髪も金髪に近い。
黒にしろとは言わない。だけど、少し暗い色にしろ。



「先生ー」



「俺は忙しいの。三者面談も決めなきゃいけないし。お前も3年なんだから、就職やら何やら決めなきゃだろ」


説教してやろうかと考えたが、まだやることがあるから相手してられない。