「笹河さん」



「組なら、あんまり人来ないだろうし…組行くか」



「うん」



それにしても、中原さんの言ってた気になることって?


組に着くまで、ずっと考えていた。



「じゃ、やるね」



「あぁ」



俺はココアを用意した。

体冷やしちゃダメだろうし。

暖房つけて…。


あぁ、あと…。



「笹河さん…」



「ん?もうやったのか?」



「うん…」



俯いて、ボソボソと話す千波。


…やっぱ、できてたのか。


励ましの言葉を探していると、千波が泣き出した。



「千波…」



お前の強がり、知ってたつもりだった。

ゴメンな。