「お前も、もうおばさ…」



「は?」



俺の足を踏んで、にっこりと笑った。

踏み潰す気か!


本当のことを言っただけだろ!


確か…もう30にはなったよな?


早く結婚しないと子供できにくくなるぞ。



「夏香は結婚したのか?」



「あの子…結婚する気だったんだけどね、彼氏が好きな人がいるって言ったみたいで…」



別れたのか。


もう結婚しない、とか言いそうだよな。

俺みたいに。



「ねぇ!夏香と結婚したら?」



「は!?」



「どうせ彼女いないんでしょ?」



あのなぁ。

そんなの紀一に……あ、あいつ結婚するんだっけか。