何、こいつもアレか!?
アレなのか!?



「こんなに若くて素敵なヤクザなんて…そうそう見れませんから」



見んな、見んな!

俺は振り払うと、一階に急いで向かった。



「阿波ァァ!何の嫌がらせだ!」



「な、何がだ」



「あんな医者連れてきやがってっ」



「…手が空いているのは矢高だけだったんだ」



嘘つけ!
絶対、嫌がらせだっ。


わかったよ、お前は組長に嫌われたくて、こんなことやったんだろ。



マジで、許さねぇ!



「慶、落ち着けっ」



「紀一、今年の目標は阿波を潰すことだ!」



紀一に羽交い締めされ、俺は仕方なく殴ることをやめた。