「お前がっ、俺の唇奪ったんだろぉが!許さねぇっ、お前奴隷決定な!」



「今のは慶が悪いだろー!?倒れてきたんだし」



「抱き着いてこなかったら、こんなことにはならなかった!くそっ、一生奴隷だからなぁ」



この野郎!

頬をつねって、何も喋れないようにした。



「いひゃぁぁい!!」



「うるせー!」



この騒ぎを聞いてか、組長が起きてきた。


………ん?

顔、真っ赤じゃ…。



「組長、ちょっと…」



額と首に手を触ると、熱かった。


熱あるのか?



「組……組長!!」



いきなり倒れそうになった組長を支えて、何度も名前を呼ぶ。


辛そうにぐったりとしていた。