…恋じゃない。
恋じゃないんだ。


蒼空に似てる部分を探しているのは、まだ蒼空のこと…。



「さ、さ、さ…笹河さん!」



俺の服をぐいっと引っ張って、緊張している美紀がいた。


一気に現実に戻された。



「あ…」



「こんにちはっ」



「こんにちは」



美紀は俺の服をつかんだまま、ついてきた。


コンビニに着いて、タバコとジュース2本とコーヒーを買った。


組に向かってるときも、美紀はついてくる。



俺が、突き放せば…違う恋に進めると思う。


…突き放したら?

悲しむんじゃないか?
しばらく立ち直れないんじゃないか?


どうしたら、スッキリできるんだ?