蒼空をギロリと睨んで、お茶を飲んだ。

目玉焼きは、何もつけないで食べる。


「お塩もおいしいですよ?」


「あ、食べます」


たまには、塩もいいよな。
うん、うまい。


蒼空と紀一の鋭い視線が当たるが、関係ない。


「ソースとマヨネーズと砂糖と味噌と…」


「お前に食わせてやる」


蒼空が、調味料をドンッと持ってきた。



「ヤキモチ?」



「はっ、馬鹿言わんでください」



砂糖をドバっと俺の目玉焼きにかけた。



「おいっ、ふざけん…」



「どうぞ、残さず食べてくださいね。もったいないんで」



ニヤリと笑って、席に戻った蒼空。