落ち着いてきたふたりを近くのカフェに連れて行った。


「女って、すげぇよな」


泣いた後って、普通、飯が喉を通らないって言うけど…。


パスタやら、パフェやら、頼みすぎじゃね?


「お腹すいちゃったんだもん」


「笹河さん、奢ってください」


……財布の中身をちらりと確認した。


…5万入ってるが…こいつらの腹は底無しだからな…。


「蒼空と食べるのって久しぶりで…何か、違和感ある」


「あたしも」


嬉しそうに笑うふたりを俺はコーヒーを飲みながら、見ていた。


さて…これから、どうしたものか。